凡庸な死
近所に子供が増えるのは心地よい
休日の午後
幼子の泣き声いらいらした母親の声
みんな生活しているんだ
と思うとほっとする
凡庸な死を迎える
そんな風に思える日が待ち遠しい
☆
努力や競争もしないで生きてこれたから
頑張り屋や欲望の強い人達に接すると
疲れるし、どこかで軽蔑してしまう
でも
努力や競争でしか生き残れない人達もいるのだ
欲望が少ないのは美徳ではない
でも
欲望の少ないまま凡庸に死ねたら
ちっぽけなまま人生を終えることができたら
しあわせだ
休日のざわめきは老いていくことを喜びに変える